とあるSixTONES担から見た2018年

2018年、SixTONES松村北斗くん担当である私は、デビューに関して考えることをやめた。

 

2018年のSixTONESはジャニーズJr.チャンネルの盛り上がりのおかげでYouTubeアーティストプロモキャンペーンという大仕事に抜擢された。また、メンバー全員がドラマに出演、初主演舞台を成功させたメンバーもおり、2018年最も活躍したジャニーズJr.内ユニットと言っても過言ではないと思う。

2012年から松村北斗くん担当を名乗っているけれど、これほど供給の多かった年は前代未聞だ。毎週金曜日にYoutubeが更新される。映画に出る。ドラマに出る。ブログが始まる。しかも、SixTONES結成から変わらぬ冬帝劇、春LIVE、夏LIVE、秋日生、冬帝劇というルーティンも崩れなかった。

2018年、すごく楽しかった。いや、今もすごく楽しい。何てったって、松村北斗くんが出演するNHK BSプレミアム「クロスロード3」が今夜から放送開始だ。そう、ものすごく楽しい。

 

 

2018年1月17日にKing&Princeのデビューが発表された。

その日は私の誕生日で友人がチケットを取ってくれていた。開演1時間前に一緒に入る友人たちと合流し、岸担に「デビューおめでとうー!」と言った。その時点まではキンプリデビューを素直に喜んでいるつもりだった。

舞台終わりに東山さんが「King&Prince、デビューおめでとう!」と言った。帝劇内はお祝いムードに包まれ、檀上のJr.達も祝福していた、と思う。断言できないのは私はその時SixTONESの姿をずっと見ていたからだ。慎ちゃんはいつものあの笑顔で「おもでとう!」と叫んでいて、ジェシーも普通に拍手していた。高地と樹はちょっと固い表情で、北斗ときょもちゃんは真顔だった。目からの情報だけで憶測めいたことを言うつもりはない。その時の私の感情は「このメンバーを生で見たくなかった......」だけだった。

正直に言うと、私はじぐいわ腐売りが本当に無理で2015年のキンプリ鬱を未だに引きずっている。ジャニーズWEST以来4年ぶりのデビューだし、デビューそのものはめでたいことに違いないのだから、と自分に言い聞かせて17日の公演に入った。一緒に公演に入った岸担に遠慮していた側面もあると思う。でもダメだった。キンプリデビューを目の当たりにしたSixTONESメンバーを生で見たことは想像以上に私にショックを与えた。その日のレポで何度も目にした「〇〇くん悔しそうだった......」等の文面。私には何も言語化する力はなかった。ただただ、SixTONESのあの時の顔はもう二度と見たくないと思った。

 

 

横アリでの単独公演を控え、ジャニーズJr.チャンネル開設が発表された頃、こう話しているメンバーがいた。

「俺はねJr.って肩書きのまま、デビュー組を越せたら面白いと思うの。今までとは違うジャニーズの形。」

「世間的にはジャニーズJr.ってデビュー組の格下の予備軍っていうイメージだと思うんです。でもそれはあくまで世間の認知であって、僕たちは格下だなんて思っていません。」

私だって1mmたりともSixTONESが劣っているなんて思ったことはない。SixTONESは世界一かっこよくて可愛くて面白くて私の自慢の大好きなグループだ。

でも、それだけじゃダメなんだ。ジャニーズ事務所という箱の中に所属している以上、デビューという壁を越えていかないとどうにもならないんだ。キンプリデビューを見て実感してしまった。

平野くんは民放ドラマ初主演のおかげで大ブレイクし、CDも飛ぶように売れた。今までJr.の話をしても何も分からなかった友達が当たり前のように「平野くんかっこいい!」と騒いでいる様子が見て取れた。

SixTONESだって売れていない訳じゃない、と思う。ジャニーズで初めてMVをYouTubeで発信した。何人もの知り合いから「世にも奇妙~に出てたのって〇〇さんが好きな子たちだよね?」って言ってもらったりした。

でもやっぱり「デビューしていない。」「Jr.なんだ。」と言われるし、その事実は変わらない。私は「SixTONES売れてる!」「でもデビュー組じゃない。」というジレンマに疲れた。

 

2012年にバカレア組として6人で活動を始めて、2014年冬に「バカレア組は完全に終わった。」とメンバー2人に宣告された。2015年は所謂バレーデビューの年だったけれど誰もデビューすることはなく、バカレア組の6人はSixTONESとして再結集することになった。SixTONES結成を皮切りにジャニーズJr.内でユニットが乱立し、3年が過ぎた。そんなタイミングだった。キンプリがデビューしたのは。

正直デビューって現実に起こるんだって思った。私は2008年からジャニヲタをやっていて、JUMP以降のデビューは一応この目で見ている。それでも4年ぶりのデビューはどこか現実味がなかった。

SixTONES負けてらんないね!」「次はSixTONESだね!」なんて前向きに考えられない。もうデビューについて考えることに疲れた。どんな括りでもいいけどできればバカレア組でデビューしてくれたらいいなと思っていた3年間、SixTONESとして早くデビューしてほしいと願っていた3年間。短いと思われるかもしれないけど、私にとっては長い6年間だった。高校に入学したばかりだった私はもうすぐ大学を卒業する。

 

 

SixTONESは大好きだし、彼らが力を合わせて頑張っていく軌跡をずっと見ていたい。その気持ちは変わらない。でも多くのJr.担が考えるであろう「デビューできますように」なんてことを胸に抱きながら応援し続けることはもうできない。

デビュー延々を全て放り投げて純粋に楽しさだけを求めて入った横アリ単独、サマパラは本当に楽しかった。何度も彼らは「デビューしたいね」「そうだね」なんて話をしていたけれど、私は「イェーイ!」って無邪気に叫べなくて苦笑いしていた。

毎週金曜日のYouTube更新を待ち構えて、全駅のポスターを撮りに行き、LIVEや舞台も好きなだけ行く。デビューのことは考えずに。そんな美味しいとこ取りばっかりのSixTONES担としての2018年は6年間のなかで一番楽しかった。